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「地球温暖化問題を考えるⅡ」

ゲスト:蛯名 邦禎さん(神戸大学 発達科学部)
場所:神戸酒心館 ホール「豊明蔵」
2007年1月27日
開催案内文の記録
 地球温暖化問題は,広く社会的な問題になっていますが、その現象を科学的にきちんと理解することはとても難しいものです。現在、世界中の科学者がこの問題に取り組んでいますが、その成果をわかり易く提示することもなかなか難しい問題です。そのため、危機感を持った科学者や政治家は、単純なCO2温暖化説によって世論を動かそうとします。しかし、そのような単純な説明には科学的に誤った要素が含まれやすく、そのため温暖化懐疑論者や否定論者が噛み付く格好の材料となっています。しかし、懐疑論者や否定論者の議論も単純化されすぎており、しばしば本質的でない点での不毛な論争に陥りがちです。ここでは、地球温暖化や気候変化の問題の科学的難しさはどこにあるのか、その解明にはどのような課題に取り組まなければならないか、ということを地道に理解し、議論するためのきっかけを作る場としたいと思います。ただ、このようなスタンスを取ることは、温暖化問題の「緊急性」を必ずしも否定するものではありません。しかし、緊急な問題だからといって、一歩遅れでも議論をきちんと詰めていくことの重要性がなくなることはないと考えます。