本ウェブサイトは2012年4月下旬をもって閉鎖いたしました。このページに掲載している内容は閉鎖時点のものです。今後は,移設先のサイト(2012年4月下旬より有効)をご覧下さい。[2012年4月]

「ビオトープとは?」

ゲスト:武田義明さん (神戸大学 大学院人間発達環境学研究科)
場所:神戸市立須磨海浜水族園 2階レクチャールーム
2007年7月16日
開催案内文の記録

近年、地域環境が見直される中、ビオトープ作りがブームとなっています。ビオトープ(Biotop)は、ギリシア語のbio(生き物)とtop(住むところ)を合わせたドイツの造語で、本来の生態系が保たれた空間を意味しますが、中には本来のビオトープとは異なるものを形成しているものもあります。

そこで今回は、ビオトープに関する話や、実施者の事例報告などを行いながら、より良いビオトープ作りについて考えてみたいと思います。どうぞお気軽にご参加ください。

なお、今回は須磨海浜水族園の20周年記念特別イベントの一環として行われます。

開催案内文の記録
scicafe33biotope-1 今回は、「ビオトープ(Biotop:生き物(bio)の住むところ(top))とは?」と題して、須磨海浜水族園で同園の20周年記念イベントのひとつとして開催されました。兵庫‐大阪の地域からビオトープに関わる取り組みの紹介が6件あり、サイエンスカフェというより、ミニフォーラム的な趣となりました。

全体をまとめるゲストを神戸大学の武田義明さん、ほか、現在高校生で、小学校のころ富山市でビオトープを制作した体験を持つ水上裕貴さん、大阪自然環境保全協会でビオトープを活用しながら、我々のおかれた環境を考える具志堅葉子さん、横尾自然塾、農・都共生ネットこうべで生き物の生息環境を制作している高畑正さん、名谷小学校校長として、神戸にビオトープ第1号(トンボ池)を率先して作成した、現在全国学校ビオトープネットワークの佐藤和子さん、震災後の情操教育として、兵庫県内のビオトープ作りに企業ぐるみの協力を率先している三ツ星ベルトふれあい協議会の西徹さんが一同に会しました。皆さんが、今まで携わったビオトープについて、作成方法や思い入れを語り、ビオトープの未来への展望や維持管理の問題点などがそれぞれの視点で語られました。

scicafe33biotope-2 参加者の中には、かつて小学校時代に佐藤和子さんが率いた兵庫県第1号の学校ビオトープ制作に参加した方も応援に駆けつけ、ビオトープ制作の教育効果についての意見も語られました。

ゲストの話に比べ、参加者の発言時間が少なかったため、会場におけるゲストと参加者との双方向の対話は十分ではありませんでしたが、様々な視点でのビオトープへの取り組みが語られた点で、ビオトープを紹介する良い機会となったほか、ビオトープ関係者の意見交換とネットワーク形成という意味で有意義な機会となりました。(文責:一橋)