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「コンピュータで科学するとは?」

ゲスト: 樋渡 保秋 さん(豊田理化学研究所、金沢大学名誉教授)
日 時: 2008年8月27日(水)18時から20時
場 所: cafe de 505
開催案内文の記録
今回はコンピュータを用いた「計算機シミュレーション」の研究を中心に話を進めます。

2011年頃の稼動を目指して、現在神戸市のポートアイランド地区に次世代スーパーコンピュータ (京速計算機/ペタフロップスマシン)の建設が進められています。また、皆さんが日常的に 用いているパソコンの性能も日々向上し、それらをつなげることでかなり高度な計算も可能と なってきています。

こうした高性能(ハイパフォーマンス)コンピュータを活用することで、 様々なタイプの模擬・仮想計算(シミュレーション)が試みられています。 計算機シミュレーションの扱う対象は広範で、素粒子や原子核、電子・原子・ 分子のミクロな世界から、バイオやナノテク、流体やプラズマ、各種構造計算・ 設計、さらには生態系や気候変動、宇宙現象といったマクロな世界まで、今や サイエンス・テクノロジーのありとあらゆる分野をカバーし、実験・理論に次ぐ 「第三の手法」とも呼ばれています。

このコンピュータ・シミュレーションの最前線では今どのようなことが課題と されているのでしょうか?また、将来はどのような方向に進んでいくのでしょうか? 長らくコンピュータ・シミュレーションの第一線でご活躍されてきた 樋渡保秋さんをゲストにお招きし、具体例や今後の展望をご紹介いただきながら、 皆様と語り合いたいと思います。