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「アスベスト問題と哲学」
ゲスト: 松田 毅 さん 藤木 篤 さん(神戸大学大学院人文学研究科)
日 時: 2008年12月18日(木)18:30から20:30
場 所: 神戸にしむら珈琲店・御影店
日 時: 2008年12月18日(木)18:30から20:30
場 所: 神戸にしむら珈琲店・御影店
今回は、神戸大学大学院人文学研究科の松田毅さんと藤木篤さんをゲストに迎えました。アスベスト問題は、いまや全国規模の社会問題です。お二方は、「倫理創成プロジェクト」という取り組みを通して、聞き取り調査から、問題の把握と改善に向けた実践研究をされています。「行動しつつ学び、学びつつ行動する」活動の、具体的な実践例、また研究の意義と展望をお話していただきながら、参加者の方々と一緒に語り合う、活発な空間となりました。
【当日の様子】
場所は港町・神戸と共に歩んできたにしむら珈琲店御影店の3階「フレンドサロン」。地域的な話題としても、阪神地区一帯のアスベスト問題についてはみなさん真剣に考えておられました。
まずは藤木さんから、「倫理創成プロジェクト」の概要をお話いただきました。ごあいさつの部分から、藤木さんは「気になるところがあれば、どんどん質問して下さい。」と、参加者の方々とのコミュニケーションに積極的で、はじまってから早速、次々に質問が飛び交いました。また、松田さんからは、最近行われた研究会の報告をしていただきました。被害者からの聞き取り調査より、アスベストの被害がいかに広く多様であるかというお話に、参加者の方々は真剣な顔で耳を傾け、疑問を投げかけ、自分が当事者である(もしかすると実際そうかもしれない)ように、問題に向き合っていらっしゃいました。
話の中では、そもそもアスベストとは?アスベストはどこでとれるの?などの基本知識から、中皮腫、またその治療についてなどの少し専門的なことまで幅広い内容が話題となりました。アスベスト問題は、阪神地区一帯を中心とした全国規模の社会問題ということもあり、休憩の間も惜しまれる程、活発な議論が展開されました。ゲストのお二方も、参加者の方の熱心さと神戸の市民文化のレベルの高さに驚かれたそうです。確かに参加者の方々は、すでに活動家でいらっしゃったり、他の分野での専門家であったり、またそうでなくとも経験知をお持ちで、たくさんの情報を共有して下さいました。
お二方とも、まだまだ言い足りないところがあるそうで、参加者としても、もっといろいろお話を伺いたいところです。今後もまた議論ができる場をつくってくださることを期待しております!
(文:西村)