「未来のものづくりは藻類工場で」

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私たちの周りの生活に必要な「もの」の多くは、石油から化学触媒によって
つくり出されています。例えばプラスチック製品や薬はその代表的な「もの」で、
人類の豊かな生活を支えています。しかし、現在、大気中の二酸化炭素濃度の上昇や、
環境に悪影響のある廃棄物の増加など、石油に依存し過ぎた文明の問題が、次々に
噴出しています。これまでの化学触媒に頼らない、新しい方法の「もの」づくりの
可能性を探る必要があります。
　今回のカフェでは、藻類を利用した、ものづくりについてお話いただきます。
中村薫さんは、藻類の光合成に注目し、光エネルギーが化学エネルギーに変換される
途中のエネルギーを化学触媒の代わりに用いる方法を研究されています。光合成は、
太陽光と二酸化炭素・水を使うので、環境にもやさしいといえます。将来、太陽光を
利用した「藻類工場」が、人間の役に立つ物質を作り出すかもしれません。
そんな「藻類工場」とはどんなものか、ちょっと覗いてみませんか？