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「ブラックホールを見る!」

ゲスト:嶺重 慎さん(京都大学大学院理学研究科)
場所:野里の町家 大野邸(姫路市大野町19番地)
2008年11月22日
開催案内文の記録

「ブラックホールとは、多量のガスやエネルギーを放出する天体だ!」 と言えば、皆さんは驚かれるでしょうか。しかし、これは事実なのです。 現代天文学研究は、ブラックホールこそは宇宙最強の動力源であり、 宇宙が現在の姿になるために多大な貢献をしてきたらしいことを明らかにしてきました。 ブラックホールは、周りから奪い取るだけでなく、与えることもできる。 だからこそ、「ブラックホールを見る」ことも可能になるのです。

しばし日常を離れ、そんなブラックホールの姿に思いをはせてみませんか。

みなさまどうぞお気軽にご参加ください。

ポスター(507KB, PDF)


当日の様子

11月22日(日曜日)、姫路市の町家「大野邸」にて 第2回サイエンスカフェはりま「ブラックホールを見る!」が開催されました。 ゲストは京都大学の嶺重慎さん。 前半では、ブラックホールとはどのような天体か、 ブラックホールはどのように解明されてきたかをお伺いしました。


ブラックホールは18世紀からその存在が予言されていましたが、 実際に観測したのは日本人が最初であるとの話は、多くの参加者には初耳のようでした。 タイトルにある「ブラックホールを見る」方法としては、ブラックホールの出す赤外線や電波を観測したり、 周囲の天体の運動から見つける等の手段があるとのことでした。

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後半では「ブラックホールのウソ・ホント」と題して、 ブラックホールについて誰もがもつさまざまな疑問に 答える形でお話していただきました。 ブラックホールは周囲のものを重力でひきつけ 吸い込むだけでなくほんのわずか光を出していること、 ブラックホールに飛び込むと何が起こるのか、 SFでよく出るホワイトホールはあるのか、 ワープは可能か、何をしたらノーベル賞がとれるかなど、 興味深い話を数多く伺うことができました。

質疑応答では矢継ぎ早に質問が出され、嶺重さんも活発な質問にたいへん満足しておられました。 サイエンスカフェ終了後に引き続き有志によるサイエンスパブも開催され、 科学を肴に多くの語りあいが行われ、有意義な会となりました。